録音レベルについて
音の大きさは録る位置やアーティスト、PA、ホールによって違います。しかし、デジタル録音のダイナミックレンジは大きいので、それに合ったマイクを使用すれば問題ありません。以下の説明はDSM-6S/LとMM-HLSO-MICROを使用した時の場合ですのであしからず。 なおLINE INでの録音時には1.5Vのマイク電源を使用しています。 (9Vのマイク電源では2レベルほど下げて下さい)。他はMIC IN入力での録音です。
録音レベルと位置
大ホール、スタジアムでの録音
当然ステージに近い位置ほど音量は大きく、もろに音のシャワーを浴びているという感じになります。
この場合はつまみのレべルは6ぐらいです。PA卓のミキサー付近では7、それよりも後ろ及び2階席は8ぐらいです。
ヘビーロック系でバスドラやベースの重低音による入力オーバーを心配される場合には、つまみのレベルを1目盛り分下げる(例:7→6)か、またはリミッターをONにしておきます。
なおTCD-D100の場合は、時々の入力オーバーでも結構歪まないで録音してくれます。
ステージに近い位置ほどオン気味に録れ、離れるほどホールの残響音を拾ってオフ気味に録れます。
特にPA間近で録ったものの中には、サウンドボード録音と間違えるほどのすばらしい録音もあります。とは言っても今のPAは昔のPAとは違って性能も上がっていますので、多少離れた位置で録っても結構上手く録れますのでご安心ください。
録音レベルの目安図
ライブハウスでの録音
・DSM-6S/L
録音場所:最前列付近
マイク感度:L
レベル:6〜6.5
(7だとオーバーする危険がある)
・MM-HLSO-MICRO
録音場所:最前列付近
入力:LINE IN
レベル:7〜7.5
(8だとオーバーする危険がある、ただしH/R系だと音割れの危険性がある)
ポップス系のコンサートの録音
・DSM-6S/L
録音場所:最前列付近
マイク感度:L
レベル:7〜7.5
・MM-HLSO-MICRO
録音場所:最前列付近
入力:LINE IN
レベル:8〜8.5
クラッシク系ブラスバンド・オーケストラのコンサートの録音
・MM-HLSO-MICRO
録音場所:最前列付近
マイク感度:L
レベル:4〜4.5
(5だと打楽器の強音時にオーバーする危険がある)
クラッシク系ピアノ・弦楽器のコンサートの録音
・MM-HLSO-MICRO
録音場所:最前列付近
マイク感度:L
レベル:6〜7
(周りの拍手音でレベルオーバーするので、リミッターをかけておく)
太鼓・小太鼓のコンサートの録音
・DSM-6S/L
録音場所:最前列付近
マイク感度:H
レベル:4.5
・MM-HLSO-MICRO
録音場所:最前列付近
マイク感度:L
レベル:4.5
エレクトーン系のコンサートの録音
・DSM-6S/L
録音場所:最前列付近
マイク感度:H
レベル:4〜5
私はマイクを直接録音機に繋がずに、間に1.5V(または9V)のマイク電源(自作)を介していますので、直接繋いだ場合には入力オーバー時に音が歪んだりするかもしれませんので注意してください。
バンバンに入力オーバーの場合には、いくらリミッターを入れても完全には効きませんが、時々オーバー気味でしたら結構有効に働きます。またどうしても不安でしたらAGC(マイク感度はL)にして録音に望んで下さい。ただし、入力レベルは結構低く設定されて録音されますので注意のこと!
あと実際のコンサートに行かなくても、サラウンドの効いた大きな映画館でのマイクやDATのテストなどをしてみるのも良いと思います。特に重低音の効いた映画でのテストは録音レベルの設定の目安になると思います。