MM-HLSO-MICROについて


マイク MM-HLSO-MICRO
 
 
Microphone MadnessのMM-HLSO-MICROマイクはSENNHEISERの超小型カプセルマイク(MKE2)を使用しています。
大きさは写真のように非常にコンパクトになっています。DSMのマイクと比べても二回りも小さいです。
付属品はマイクを止めるためのクリップと風防用のスポンジキャップが付いてきます。
 
左がDSMのマイク
マイク感度
DSMマイクと比べるとだいぶ感度が高いようです。
440Hzの音でD100のマイク感度をLにして、入力を-12dBにするための録音つまみの目盛りを比較してみると、DSMマイクが7に対してMM-HLSO-MICROマイクは3でした。付属の説明書にも書かれていましたが、これだけ感度が高いとライン入力で録音しても良いかもしれません。
 
参考までにマイク電源の電圧を1.5Vととして比べてみると、DSMをMIC IN (L)でつまみを7とすると、MM-HLSO-MICROはLINE INで8(?)ぐらいの設定で、だいたい同じレベルで録音できます。目安としてMM-HLSO-MICROのつまみの位置はLINE INでDSM+1 DSMと同じと覚えておけばOKかな。
また、9Vのマイク電源ではDSM-1でしょうか。(注意:電圧が変われば当然マイク出力も変化しますので、つまみの位置も変わります)
なお、MM-HLSO-MICROをLINE INで入力させるにはマイク電源またはローカット付電源が必要です。
 
マッチングの問題
早速、左右の出力バランスをチェックしてみましたが、RchとLchのマッチングがよくないですね。
私のオーダーしたものはRchのほうが-3〜-4dBほど高いみたいです。
DSMマイクはこの点に関して結構シビアに作ってありますが、このメーカはそこまで気を使ってないようです。
(この問題でなぜDSMマイクが高いのかが分かりました!)
 
現時点においてメーカにメールを出して交換してもらうように頼んでいますが、もしダメだったら自作のマイク電源で左右の出力を調整するしかないようです。(やはり安いのはダメなのかな・・・)
 
交換依頼のメールを出したら早速下記のような返事が来てOKということです。
If you send them back to us we will exchange them for another set.  We will also credit you for shipping.  Please ship global priority (USPS)
 
送り返してくれれば、別のものと交換して送ってくれるということですが、果たして正確にマッチングされたものが送られてくるか心配なので、 もし同じようにマッチングが不正確なマイクが送られてきたら下図のような回路図で出力を補正できるマイク電源を作ることにします。
 
出力が大きい方のチャンネルにRΩの抵抗器を追加します。
 
この抵抗器を決めるためには実際にスピーカーから音を出して、可変抵抗器である程度値を探っておいて、決定したら固定抵抗器をハンダ付けします。
今、手元にあるマイクは約780Ωを取り付ければ、だいたい左右のバランスが取れるようです。しかし返品してマッチングが正確のものを送ってもらうつもりです。
 
 
やっと代わりのマイクが届きました。(送り返してから18日目で手元に届きました)
早速マッチングのテストをやってみました。
テスト方法はスピーカーにマイクを近づけて大音量で、DATのレベルメータの振れを見るのですが、出来るだけライブ時のボリューム位置にしたいので、下の様にセットして外部に音がもれで隣ご近所に迷惑にならないようにして行いました。
 
 
マイクを10cmほど近づけて、スピーカー(D-50 自作)には座布団をかけて音が漏れないようにしてあります。
 
マイクは1.5Vのマイク電源につなぎ、DATへの入力はLINE INの入力でつまみの位置は7にして行いました。
これくらいの設定でスピーカーを鳴らすと相当な大音量となります。
 
で結果は満足のゆくもので、DSMと同じくらいマッチングが良くなっていました。
 
ほぼ同レベルで振れていました。
 
もし購入したマイクのマッチングが良くないようでしたら、一度クレームを言って交換してみるのも良いかと思います。(ここのメーカーは大変対応が良いです)
 
あと私は付属のスポンジキャップを使いたくないので、黒のストッキングを直接付けました。(→裏ワザ
 
音質
実際にはまだライブでは使用していませんが、音的にはDSMとほとんど変わらないようです。
そのかわり補正したにも関わらず周波数帯や音圧において、左右のマッチングがよくないです。
今手元にあるマイクはマッチングがとれていなく、無理矢理上記の回路図の様に補正してあるため、何とも言えませんがDSMよりも劣ると思います。
たとえば、左右を補正しなくそのままスピーカで再生した音を録るとRchが大きめなのに、屋外で花火のような自然音の爆音系を録ると、なぜかLchの方が大きく録れてしまうのです。
普通に考えたらさらにRchの方が大きくなると思うのだが・・・。
その点DSMの方がどのような音に対してもバランスが悪くなることはなく上手く録れるようです。
 
実際のライブで使用してみましたが、結構クリアーに録れます。また少しオーバー気味になっても、音割れなどは全くありませんでした。
音はDSMとそんなに大差はなく、強いて違いを言うとDSMの方が高音部において少し伸びがあり、重低音をよく拾っているぐらいでしょうか。
お金に余裕のない方はこのMM-HLSO-MICROでも良いと思います。
何度も書きますが必ずマッチングのとれたマイクを入手して下さいね。
実際の音については「音のサンプル」を参考にして下さい。
 
大ホールで、もろにPAの音を受けるようなライブでは、重低音で音割れします。( 大阪厚生年金会館では問題なかったが、東京国際フォーラムで音割れ判明!)
 
これの音割れの音源は「音のサンプル」にあります。
LINE入力で録音する場合の注意!(只今調査中)
TCD-D100で普通の単三アルカリ電池でLINE INで録音すると、2時間20分ぐらいで電池が切れます。
この前のライブハウスで録音した時に、その問題に気づきました。
MIC INで録音する場合には3時間以上もつのですが、LINE INでは少し電池の消耗が早いようです。
この場合にはニッケル電池(GigaEnergy 東芝)またはリチウム電池(FR6/2B:富士フィルム)を使用して下さい。