使用する録音機は?(シリコンメモリー編)


PCM-D50 (2007/11発売) PCM-M10 推薦!

 

PCM-D50  PCM-M10 

 

PCM-D50は 大きさがネックでしたが、性能が非常に良いらしいので遂に買ってしまいました。

実際に手に取ってみると思ったほど大きくないのに驚きます。作りもしっかりとしていて操作性も抜群です。

音の質も申し分なくTCD-D100に取って代わることと思います。

 

PCM-D50とPCM-M10の性能の違いはSN比で、PCM-D50は93dBに対してPCM-M10は87dBなので少し劣ります。

他にPCM-M10は録音レベルをオート設定に出来き、モニター用の小型スピーカーが内蔵されています。

大きさはPCM-M10の方が一回り小さく、厚さは2/3ほど薄いので胸のポケットに収まります。

なおPCM-M10の方はデジタルの入出力機能が省かれています。

 

PCM-D50とPCM-M10

 

注目すべき点はデジタル・リミッター機能です。
このリミッターは0dBを超えたら、その部分が自動的に歪みのない音源と置き換えられて、今までのアナログ・リミッターとは違っていて全く違和感がありません。
これだけでもオーバー入力を気にせずに録音出来そうです。デジタル・リミッターは常に入れておくことを勧めます。

ローカット・フィルターは風による吹かれ音をカットする時に必要で、普段は切っておきましょう。

 

録音レベルはTCD-D100と同レベル感覚でOKの様です。 (M10の方は多少入力が大きくなります)
たとえばLINE入力において、
TCD-D100の録音レベルが8なら、PCM-D50でも同レベルの8でOKの様です。

ちなみにDPA4061でHR系を録るならLINE入力で録音レベル78でOKと思います。

また生音系ならMic IN(-20)で録音レベル6前後でしょうか。

LINE INとMic IN(-20dB)入力でのレベル関係はLINE IN:レベル10とMic IN(-20dB):レベル4が同じ入力ゲインになります。下図参照。

 

LINE IN     : 3 4 5 6 7 8 9 10

Mic IN(-20dB) : 1 ・  2 ・ 3 ・ ・  4    5    6    7

 

LINE INでレベル10にしてもあまりメータが振れない場合には、Mic IN(-20dB)に切り替えて録音した方が良いみたいです。

 

他に 光デジタルの入出力が出来ますので、DATとを光デジタルで繋いでDATの音源を直接wave化することが可能です。

 

連続録音時間は4GBの内蔵メモリーで24bit/48kHz仕様の録音で、3時間55分も録れますので普通のコンサートでは十分ではないでしょうか。もちろん2GBを超えての連続録音は音の途切れもなく連続録音されます。

 

参考までに、3時間超の連続録音で作成された2GBと1GBのファイルの最後の部分と最初の部分と、それらを結合した音源を聴いて下さい。一応継ぎ目もなく繋がって聞こえます。

2GB最後の部分1GB最初の部分2GB最後と1GB最初を結合(Sound Forgeでwaveの形式で編集して、24bit/48kHzをmp3に変換 していますので、ファイルの前後に0.025秒のブランクが作成されます。実際のwave波形と異なります。)

 

2GBと1GBのファイルの最後の部分と最初の部分の24bit/48kHzのwave波形

 

バッテリー電池は24bit/48kHzの録音仕様で、単三ニッケル充電池で連続20時間以上の録音が可能です。

内蔵マイクは「サー」というノイズがほとんど気にならず非常にクリアーです。ちょっとした録音ならこの内蔵マイクでも十分かと思います。

S/N比については16bitよりも24bitで録った方がS/N比が少し良いようです。

あとUSBでのPCへのデータ転送も結構早いです。

 

現時点(2008.03.10)において最強の録音機でしょうか。次に出る後継機が非常に楽しみです。

 

PCM-D50とTCD-D100

 

***追加事項***

オークションなどで入手出来る安いmicroSDDCとメモリースティック用アダプターを使って長時間録音が可能です。

今回入手してテストしたものは「東芝製高速microSDHC x2、16GB +PhotoFast CR-5400変換アダプタ」といもので、3000円前後で落札できます。(2008.12)

最初電源を入れると「UNKNOWN MEDIA?」と表示されますが、PLAYまたはSTOPボタンを押すと正常な表示に変わります。

24bit/96kHzの録音仕様でなんと7時間40分も連続で超高音質録音が出来ます。ただしこの使い方はメーカー保証外ですので個人の責任において行って下さい。

microSDHC 8GB×2枚を内蔵したCR-5400変換アダプタ

 

注意:24bit/96kHzで録ったら音飛び(0.5秒くらい?)が発生しました。次のファイルに書込後の5〜6秒後の部分で発生するようです。

毎回発生するのではなく、たまに音飛びが出るようです。

やはり純正のメモステでないとダメのようですね。(2009.03)

 

 

 

 

ZOOM H2 (2007/09発売)

 

表側 裏側 マイク部

 

内蔵されたマイクを使うと簡単にクリアーな音が録音できる。しかし外部マイクを使ってMic INHigh)で録音するとサーというノイズが気になる。

LINE INでの録音で は音圧が高いのでノイズは気にならない。(感じない)

なお本体の作りは安っぽい感じがします。

 

連続で切れ目なく録音できる最大時間は16bit/48kHz18625秒(2GB)までです。

その時間を超えると次のファイルへの書き込み動作が始まり、その間約20秒間録音されません。要するに音が飛んだ状態となります。

 

単三ニッケル充電池ではLINE IN16bit/48kHz)で録音した場合に、連続で6時間以上録音が可能です。

 

音質に関してはLINE INで録音した場合、TCD-D100LINE INと比べて若干低音部が減少気味になります。要するに少しローカットフィルターをかけた様な感じになります。

 

実際の録音した音については「音のサンプル -その3-」よりダウンロードして聞き比べて下さい。

 

なお比較テストをして改めて思うことは、「TCD-D100がいかに優れた録音機かということ」を再認識させられた。

 

2007.12.11