役立つ回路の製作


マイク電源
DSMのマイク自体はDATからの電源供給により直接繋ぐことが出来ます。
しかし、安定して録音するには専用のマイク電源を使った方が、DATからの供給電源を利用するよりもよいと思います。(マイク電源を使った場合とそうでない場合については また実験してみます・・・時期未定)
回路自体はそんなに難しくなく、電気工作に自信のある方は自作された方が、メーカーのものを買うより安く済むと思います。
下の回路図は1.5V駆動用でここのサイトを参考にしてあります。
 
マイク電源の基本回路図(ステレオで録る場合は2回路必要です)
 
 
左側がステレオでのMIC INで右側はOUTの2系列仕様(2種類のマイクと2台のDATで録るための1.5V用マイク電源。長さ72×巾48×高さ18o)
 
 
マイク電源付ローカット・フィルター
ローカット・フィルターの基本回路図は上記のマイク電源に対してコンデンサー、抵抗の値を変えればローカット・フィルターになります。
特に注意しなくてはいけないのは外部機器自体のインピーダンスの抵抗値を忘れないということです。
計算として使う抵抗値Rは、R1とR2を並列に繋いだ時の合成抵抗値となります。
たとえばR1を3.3kΩとして、R2はTCD-D100の場合にはカタログを見るとマイク入力でのインピーダンスが4.7kΩ(LINE INは47kΩ)なので,合成抵抗Rは1.93kΩとなります。ここでコンデンサーCを1μFとすると遮断周波数は82.5Hzとなります。
 
マイク電源付ローカット・フィルターの基本回路図
 
実際に使うには、ローカットの周波数の切り替えやOFFが出来たほうが使い勝手が良いと思いますので、下図のような回路で作ってみました。
 
Sonic Studiosのものを参考にしたマイク電源付ローカット・フィルターの基本回路図
 
一応Sonic Studiosのものを参考にして作りましたが、今回作ったものはローカットON、OFFが可能となっています。OFFといっても厳密には3.6Hzのローカットになりますが、実用上問題がないので無視します。
また、下の写真の自作したものは出力を2OUTにして、周波数の切り替えも OFF、40、65Hzと OFF、40、85Hzの2種類としてあります。
 
今はローカットをOFFにした状態てロック系を録っています。
このことについて質問を受けますが、極端に録音レベルをオーバーしなければ問題なく録れます。
 
左側がステレオでのMIC INで、右側は2OUTになっています(マイク1台で2台のDATで録るためのローカットON・OFF付1.5V用マイク電源。長さ72×巾48×高さ18o)
 
2OUTマイク電源
マイク1台で2台のDATで録るための回路図です。
ローカット・フィルターを入れたい場合は100kΩまたは2.2μFのパーツを変更して下さい